夏の全中陸上が終わり、
あっという間に秋、そして冬。
その間、様々な大会や記録会に選手たちが出場しました。
U16陸上、豊川・駅伝強化記録会、U19日本トライアスロン選手権、日体大記録会、県高校駅伝、県中学駅伝、東海高校駅伝、カーフマン、認定記録会…
この秋シーズンは
選手はたくさんのベストも出ましたが、
指導者としてはどちらかというとうまくいかないことの方が多かったかな、と。
この期間だけを切り取ってしまうと原因はこの期間にあるような気もするし、
もっと長い期間で切り取るなら、春や夏の組み立て方に問題があったのかもしれません。
昨年は都道府県駅伝がなかったこともあり、この秋の時期を早い段階でオフシーズンとして翌年の土台を作る方に舵を切ってしまったので、そのへんの経験不足がある気もします。
どちらにしろ指導者の力不足。
ただ、そんな中でも
そのときできる、できる限りの準備をしてレースに出ては微調整しての試行錯誤を繰り返して、会心のレースもありました。
特にチーム一期生の林愛望選手は、大きな成長を遂げる秋シーズンになったと思います。
高校1年時、2年のインハイ路線まではうまくいかないことも多かったですが、日本U19トライアスロン選手権の一人逃げ優勝、日体大記録会でのPB(3000m 9’36″89)、東海高校駅伝1区(エース区間)区間3位の大健闘など、本人にとって自信がつく結果を自分自身で手に入れてくれました。
もちろんまだまだ結果にもムラがありますが、そのたびに自分で考えて分析している選手です。
このトライアスロンチームはちょっと特殊なチームで、多くの選手がトライアスロンと陸上の両立を目指しています。
実際、高校になると学校生活の中で部活に所属しながら両立させるのは大変です。選手の覚悟はもちろんのこと、学校側に理解してもらうことも必要です。自分で考えなきゃいけないことも多いです。
トライアスロンをやっていたら陸上は速くなれない、と言われたりして指導者として自信がなくなることも多々ありますが、そのたびに愛望選手はじめ多くの選手たちが結果を残してくれ、背中を押してくれます。
選手同士もそれぞれが頑張ることで背中を押し合っています。トライアスロンでも陸上でも結果を残してくれる先輩がいることで、下の子たちはああなりたい、ああなれるんだ、と。
来年は高校生になる選手が多く、トライアスロンのカテゴリーもU19へ。
現在のU15世代の選手は、コロナ禍でレースがほとんどなく経験不足感は否めません。トライアスロンだけでなく、競泳のレースの少なさも認定記録会のパフォーマンスに影響してる気がしました。
来年はカテゴリーが変わる選手にとってはチャレンジの1年、最終学年の選手にとっては集大成の1年なりそうです。
チーム運営としても今年と変えなきゃいけないことも出てきて手探りな1年になる予感。
思い描いてた秋シーズンにはなりませんでしたが、来年につなげます!
情報が溢れてる現代。
みんな自分の選びたい情報ばかりを見がち。指導者も然り。
今自分が信じてるデータや情報、そしてそうじゃないデータや情報。
トライアスロンも質以上に量の時代に突入しそうですが、まだどちらも選ぶのは早計な気もするので、全ての情報を受け止めてそれぞれの選手にとって何がいいのか確かめながらやっていきたいです。
今年の秋シーズンで学んだことは、アプローチ方法は選手によりけりということ。
スピードからアプローチしてくのが向いてく選手もいれば、長い距離でベースを作って徐々に強度をあげてくのが向いてる選手もいる。刺激の入れ方もまた然り。
秋シーズンうまくいかなかったから思い切って練習の方向性を変えてみたら、12月に入りようやく形になってきました。
ただ、方向転換がよかったのか、はたまたそれまで継続してきたことがようやく結果として現れたのかまだわかりません。
とはいえ部活じゃないから、そのへんの個々のアプローチ作成やアプローチ転換は簡単にできるので、来年はしっかり序盤からやっていけたらと思います。
ほんと、学んで試して学んで試して…成功したと思ったらうまく行かなかったりして…永遠に終わりは来ないですね。笑
来年もよろしくお願いします!